鎖国の正体 秀吉・家康・家光の正しい選択
欧州列強の海外進出・宗教戦争……戦国末期の混乱から「徳川の平和」(パックス・トクガワーナ)完成までを世界史的視点で描く!
- 定価
- 1,870円(本体 1,700円)
- 刊行
- 2022/02/25
- ISBN
- 9784760154401
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 224
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
近年、「江戸時代に鎖国はなかった」という説が唱えられているが、そもそも「鎖国」がなければ、明治維新による「開国」もなかったはずである。「鎖国」を理解しなければ「中世から近世」「近世から近代」という日本史の流れは理解できないのである。
本書は、カトリック国(スペイン・ポルトガル)とプロテスタント国(イギリス・オランダ)の宗教的対立や植民地進出による経済圏拡大といった世界情勢の中で、当時の日本が置かれた状況がいかなるものであり、その振る舞いが後の日本へどう影響を与えたかを読み解くことで、鎖国の本質に新たな光を当てるものである。
今日の世界が陥っている宗教間の紛争や反グローバリズムへの回帰などの諸問題に、どう対処していくべきかの指針ともなる一冊。
【目次】
第一章 アルマダ海戦と鎖国――世界史の中の日本
第二章 鉄砲伝来とザビエルの来日
第三章 イエズス会と仏敵・織田信長
第四章 宣教活動の意図を見抜いた豊臣秀吉
第五章 「開国」か「鎖国」か――徳川家康の模索
第六章 徳川秀忠・家光による「鎖国の完成」
【著者紹介】
鈴木荘一(すずき・そういち)
1948年、東京に生まれる。近代史研究家。
1971年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年日本興業銀行を退職し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、活動している。
著書に、『明治維新の正体』『政府に尋問の筋これあり』(以上、毎日ワンズ)、『日露戦争と日本人』『日本征服を狙ったアメリカの「オレンジ計画」と大正天皇』(以上、かんき出版)、『アメリカの罠に嵌まった太平洋戦争』(自由社)、『幕末の天才 徳川慶喜の孤独』『陸軍の横暴と闘った西園寺公望の失意』『昭和の宰相 近衛文麿の悲劇』『雪の二・二六』『日中戦争の正体』『名将 山本五十六の絶望』(以上、勉誠出版)、『名将 乃木希典と帝国陸軍の陥穽』『日本陸海軍 勝因の研究』『西郷隆盛と大久保利通の明治維新』(さくら舎)など。
目次
第一章 アルマダ海戦と鎖国――世界史の中の日本第二章 鉄砲伝来とザビエルの来日
第三章 イエズス会と仏敵・織田信長
第四章 宣教活動の意図を見抜いた豊臣秀吉
第五章 「開国」か「鎖国」か――徳川家康の模索
第六章 徳川秀忠・家光による「鎖国の完成」