柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

江戸のスポーツ歴史事典

かけくらべ、力くらべ、技くらべ、元祖eスポーツの知恵くらべ……日本人が近代スポーツを受け入れる土台は江戸の庶民がつくった!

定価
3,520円(本体 3,200円)
刊行
2020/10/22
ISBN
9784760152841
判型
四六判
ページ数
332
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

古代以来の長い伝統をもつ日本のスポーツ文化は、世界史上稀に見る平和な時空間で高度に発達した。走り、投げ、力と技と知恵を競い合い、時にはその裏で賭博や売春も行われた江戸時代。明治以降の近代スポーツが見失った豊饒なスポーツ文化の地平を、図版資料とともに解き明かす初の事典。日本のスポーツ発展の礎を築いたのは、江戸の庶民だった!


【著者略歴】
谷釜尋徳(たにがま ひろのり)
1980年生まれ。東洋大学法学部教授。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程修了。博士(体育科学)。専門はスポーツ史。
著書に『歩く江戸の旅人たち』(晃洋書房、2020年)、『籠球五輪』(共編著、流通経済大学出版会、2020年)、『オリンピック・パラリンピックを哲学する』(編著、晃洋書房、2019年)、『バスケットボール競技史研究概論』(共著、流通経済大学出版会、2018年)、『バスケットボール学入門』(共著、流通経済大学出版会、2017年)、『知るスポーツ学事始め』(共著、明和出版、2010年)など。


目次

はじめに――江戸のスポーツ


第Ⅰ部 全身を使う

 第1章 走る

  1 短距離

   かけくらべ/鬼ごっこ

  2 長距離

   遠足

 第2章 歩く

  1 行楽

   行楽

  2 旅

   伊勢詣/富士詣/大山詣

  3 祭礼

   天下祭

 第3章 踊る

  1 踊る

   盆踊り/住吉踊り

  2 演じる

   歌舞伎


第Ⅱ部 用具を使う

 第4章 投げる

  1 狙う

   投扇興/穴一

  2 ぶつける

   印字打ち/雪打ち(含む雪遊び)/独楽まわし

 第5章 飛ばす

  1 飛ばす

   鷹狩り/凧揚げ

  2 射る

   楊弓/通し矢/破魔弓/吹矢

 第6章 ボールゲーム

  1 個人で行うボールゲーム

   手鞠/お手玉/けん玉/羽根つき

  2 集団で行うボールゲーム

   蹴鞠/打毬/毬杖


第Ⅲ部 力と技と頭を使う

 第7章 力くらべ

  1 相撲

   勧進相撲/辻相撲/一人相撲

  2 力自慢

   力石/綱引き/いろんな力くらべ

 第8章 技くらべ

  1 武芸

   剣術/居合/馬術/柔術/水術

  2 大道芸

   曲鞠/軽業/曲馬/曲独楽

  3 達成型

   魚釣り/竹馬

 第9章 知恵くらべ

  1 ボードゲーム

   囲碁・将棋

  2 カードゲーム

   かるた


図版出典一覧/索引