皆川博子長篇推理コレクション1 虹の悲劇 霧の悲劇
〈小説の女王〉皆川博子の、入手困難になっていた傑作長篇ミステリ8作品を全4巻で贈る、ファン待望・必携のシリーズ開幕!
- 定価
- 3,300円(本体 3,000円)
- 刊行
- 2020/04/23
- ISBN
- 9784760152285
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 462
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
- シリーズ
- 皆川博子長篇推理コレクション(全4巻)
内容・目次
内容
長崎のおくんち祭で起きた死亡事故と佐世保市内で起きた叔母殺し――二つの事件を結ぶ意外な展開と、その背後に見える戦時中の強制連行の闇を暴く『虹の悲劇』、深夜の路上で拾った謎の女性をめぐる探索行から明らかになる反戦宗教家の悲劇と陰謀を描く『霧の悲劇』。
「戦争」という、暗く、重い時代を背景とした二つの「悲劇」を、二重殺人、入れ替わった死体、記憶を喪ったまま失踪する女など、ミステリ的要素をふんだんに盛り込んで贈る、傑作長篇推理小説コレクション!
【著者紹介】
皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年、京城生まれ。東京女子大学英文科中退。1970年「川人」で第2回学研児童文学賞を受賞後、72年、児童向け長篇『海と十字架』でデビュー。「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞(73年)、『壁――旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(85年)、『恋紅』で第95回直木三十五賞(86年)、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞(90年)、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞(98年)、『開かせていただき光栄です』で第12回本格ミステリ大賞(2012年)、第16回日本ミステリ―文学大賞(13年)をそれぞれ受賞。ミステリ、時代小説、幻想文学等幅広いジャンルで作品執筆を手がける。
【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』『横溝正史ミステリ短篇コレクション』『由利・三津木探偵小説集成』『新井素子SF&ファンタジーコレクション』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。
目次
虹の悲劇霧の悲劇
あとがき
編者解説