柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

新井素子SF&ファンタジーコレクション3 ラビリンス〈迷宮〉 ディアナ・ディア・ディアス

作家生活40年を過ぎてなお感動を放ち続け、新たな読者を開拓している著者の、現在入手困難な名作復刊全3巻シリーズ完結!

定価
2,970円(本体 2,700円)
刊行
2019/11/22
ISBN
9784760151585
判型
四六判
ページ数
422

内容・目次

内容

人を喰らう「神」の住む迷宮へ送り出された、いけにえの少女二人の闘いを描く『ラビリンス〈迷宮〉』。権謀うずまく争いに翻弄される、王族母子の苛烈な運命を描く『ディアナ・ディア・ディアス』――同じ世界を舞台にしたヒロイック・ファンタジーの傑作二編を収録。初期短編「週に一度のお食事を」「宇宙魚?末記」を併録、新井SFの魅力あふれるシリーズがここに完結!


関連資料として、著者の才能にいち早く注目、デビューを熱烈に後押した星新一へのインタビュー、ホラー作家・友成純一による貴重な新井素子論を再録。そして、刊行済み2巻と同様、「既刊全あとがき」ももちろん収録、あらゆるファンを満足させる決定版コレクション。


 


<著者紹介>
新井素子(あらい・もとこ)
1960年東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。都立高校二年在学中の77年、「あたしの中の……」が、星新一氏の絶賛を浴び、第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、作家デビュー。その新鮮な文体は当時の文芸界に衝撃を与え、後進の作家たちに多大な影響を与えた。81年「グリーン・レクイエム」、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短篇部門を受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞。『星へ行く船』『おしまいの日』『ハッピー・バースデイ』『イン・ザ・ヘブン』『未来へ……』『この橋をわたって』などの小説の他、エッセイ集も多数あり、近年は囲碁エッセイ『素子の碁 サルスベリがとまらない』が話題に。作家生活四十年を超えて今なお、旺盛な執筆活動で読者からの絶大な支持を受け続けている。


 


<編者紹介>
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』『横溝正史ミステリ短篇コレクション』『由利・三津木探偵小説集成』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。


目次

ラビリンス〈迷宮〉

ディアナ・ディア・ディアス

週に一度のお食事を

宇宙魚?末記


付録① 関連資料

 ビッグ・インタビュー《星新一氏に聞く》デビューから現在まで、その豊かな才能万歳

 新井素子の言魔術(評論) 友成純一

 自作を語る 新井素子

付録② 既刊全あとがき

あとがき

編者解説 日下三蔵