戦艦大和と一万二百個の握り飯
ほとんど活躍のないまま特攻作戦に散った悲劇の巨大戦艦・大和の生涯を、「厨房」からの視点でたどる戦記ドキュメント!
- 定価
- 1,980円(本体 1,800円)
- 刊行
- 2019/06/24
- ISBN
- 9784760151462
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 240
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
世界最大最強を誇った戦艦大和。もちろん搭乗員も破格で最大3400人を数えた。「腹が減っては戦はできぬ」の言葉の通り、この巨大戦艦にもその胃袋を支えた〈厨房〉があり、そこでは兵隊たちの悲喜こもごもの日常が展開されていた……超弩級戦艦・大和の誕生から最期までを、その〈もうひとつの動力源〉飯炊き兵たちの視点から追う、戦場のドキュメント!
【著者プロフィール】
青山智樹(あおやま・ともき)
1960年生まれ。小説家、軍事評論家。食品衛生責任者の資格も持つ。東海大学理学部物理学科卒業。学生時よりSF同人誌「宇宙塵」に参加。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』でデビュー。著書に小説『原潜伊602号浮上せり』、『FX帰還せず』、『バトル・オブ・ジャパン』シリーズ、『ストライク・ファイター』シリーズ、ノンフィクション『零戦の操縦』、『戦艦大和3000人の仕事』、『自分でつくる うまい! 海軍めし』(共著)、『航空戦全史』など多数。
目次
序 章 最強戦艦誕生
第1章 大和の「台所」はこうして作られた
第2章 大和の食餌、朝・昼・晩
第3章 海軍・陸軍、食餌はどちらが旨かった?
第4章 食餌にもあった階級と格差
第5章 大和の初陣ミッドウェー、烹炊所の戦い
第6章 上陸の甘い空気――ひとときの休息
第7章 トラック島の「大和ホテル」と「武蔵屋旅館」
第8章 「輸送船」大和に課せられた、さらなる食餌供給量
第9章 マリアナ沖海戦と握り飯
第10章 レイテ謎の反転とサバ缶の味噌汁
第11章 大和、幻の晩餐
終 章 時代の終焉