植物たちの救世主
みずからの人生を織り交ぜた植物愛溢れるノンフィクション。
- 定価
- 2,860円(本体 2,600円)
- 刊行
- 2018/06/25
- ISBN
- 9784760150069
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 300
- ジャンル
- 自然科学・建築
内容・目次
内容
世界最大級の英国王立植物園キュー・ガーデン。現役職員のカルロス・マグダレナ。世界中から絶えず持ち込まれる悩み事。「救けて欲しい!」絶滅寸前の植物……世界に1つしかない種…いつしか彼は「植物の救世主」と呼ばれるように。
この高談雄弁の回想録こそ王立植物園キュー・ガーデンを支える偉業の覗き窓だ…滅えゆく植物の捜索に不可欠の熱意と忍耐を兼ね備える稀有な実例だ。(『ネイチャー』)
印象的かつ感動的、まさに名著。約3万種の植物がその用例を記録されているという。多くのひとびとは、救世主曰く、そうした日常の奇蹟を見落としてしまっている。この本こそがきっとその見方を教えてくれるはずだ。(『エコノミスト』)
【著者紹介】
カルロス・マグダレナ
1972年、スペイン生まれ。園芸家、キュー・ガーデンに勤務。
【訳者紹介】
三枝小夜子(みえだ・さよこ)
東京大学理学部物理学科卒業。翻訳家。主な訳書に『世界のしくみまるわかり図鑑』(柏書房)『家庭の科学』(新潮文庫)『われらに麻酔の祝福あれ 人は痛みとどう向き合ってきたか』(メディカルサイエンスインターナショナル)などがある。
目次
序文 救世主宣言第1章 創世記
第2章 キュー・ガーデンへの召命
第3章 ロドリゲス島の「生ける屍」を蘇らせる
第4章 モーリシャス島の救世主
第5章 お喋りなカメ
第6章 川は深く、山は高く
第7章 リサイクルする植物
第8章 水の子どもたち
第9章 ヴィクトリアの秘密
第10章 温泉のスイレン
第11章 金の生る木
第12章 ボリビアの植生
第13章 ペルーの植物
第14章 オーストラリアの植物相
エピローグ だれでも救世主になれる