タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る
「時間とは何か?」古今の物語と偉人を総動員して、人類史上の難問に挑むサイエンスノンフィクション
- 定価
- 2,970円(本体 2,700円)
- 刊行
- 2018/08/24
- ISBN
- 9784760149858
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 448
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
〇内容
――1895年、その1冊がすべてを変えた。
*
「時間とは何か」。有史以来人類を悩ませてきたこの問題を、想像上の概念である「タイムトラベル」から読み解くサイエンスノンフィクション。
数々の《時間旅行》物語―H・G・ウェルズの『タイムマシン』、ボルヘス『八岐の園』、プルースト『失われた時を求めて』、ウディ・アレン『ミッドナイト・イン・パリ』、『浦島太郎』、村上春樹『1Q84』etc―、そして科学者たち―ニュートン、アインシュタイン、ファインマン、ホーキング―の著作や言葉を総動員し、時間の本質に迫る。
*
『カオス―新しい科学を作る』『インフォメーション―情報技術の人類史』の著者が紡ぐ21世紀の時間史。
〇目次
第一章 タイムマシン
第二章 世紀末
第三章 哲学者とパルプマガジン
第四章 古の光
第五章 時の門
第六章 時間の矢
第七章 川、道、迷宮
第八章 永遠
第九章 時を埋める
第十章 時をさかのぼる
第一一章 パラドックス
第一二章 時間とは何か
第一三章 唯一の船
第一四章 現在とは何か
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〇推薦のことば
ホメロスを1行読めば、ヘクトルと並んでトロイの城塞を歩いている。フィッツジェラルドの1段落に引き込まれれば、僕たちの「今」はギャッツビーの「今」と絡みあう。ブラッドベリの1953年の本を1冊開けば、エックルズとともに恐竜を狩っている。グリックは本書13章の題字にル=グウィンの言葉を引いている。「物語は、私たちが時の川を進むための唯一の船だ」。たしかにそのとおりだ。世界中の図書館の棚にタイムマシンがあふれている。そのひとつに乗り込み、旅立とう。
――アンソニー・ドーア/『すべての見えない光』
アンソニー・ドーア
目次
第一章 タイムマシン第二章 世紀末
第三章 哲学者とパルプマガジン
第四章 古の光
第五章 時の門
第六章 時間の矢
第七章 川、道、迷宮
第八章 永遠
第九章 時を埋める
第十章 時をさかのぼる
第一一章 パラドックス
第一二章 時間とは何か
第一三章 唯一の船
第一四章 現在とは何か