横溝正史ミステリ短篇コレクション6 空蝉処女
没後発掘の表題作から珍しいSF作品まで…生涯現役を貫き、創作に全てを捧げた探偵小説の巨人の全貌を知るコレクション、堂々の完結
- 定価
- 2,860円(本体 2,600円)
- 刊行
- 2018/05/25
- ISBN
- 9784760149094
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 464
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
没後発掘された幻想と抒情に溢れる表題作、生前の最後の発表作「上海氏の蒐集品」、稀少なSF作品「二千六百万年後」など全23編を収録。単行本未収録エッセイも充実、バラエティに富んだ作家人生の全貌を知るにふさわしい、コレクション最終巻!
【著者紹介】
横溝正史(よこみぞ・せいし)
1902年生まれ、81年没。大正期より執筆活動を始め、雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後く『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞、以後『八つ墓村』『犬神家の一族』など、金田一耕助を主人公とする傑作群で探偵小説界の第一人者としての地位を不動のものに。70年代の角川文庫によるリバイバルと金田一シリーズの映画化によって大ブームとなり、最晩年には傑作『悪霊島』を発表、生涯現役を貫いた。作品は以後も読み継がれ、新たな映像作品化も数多い。
【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。
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★ネットニュース「withnews」でも紹介されています。
「6冊並べて初めてわかる! 横溝正史短編集が話題に 編集者に聞いた」
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https://withnews.jp/article/f0180710004qq000000000000000W00o10101qq000017663A
目次
白い恋人
青い外套を着た女
クリスマスの酒場
花嫁富籤
仮面舞踏会
佝僂の樹
飾窓の中の姫君
覗機械倫敦綺譚
花火から出た話
物言わぬ鸚鵡の話
マスコット綺譚
恋慕猿
X夫人の肖像
八百八十番目の護謨の木
二千六百万年後
空?処女
玩具店の殺人
頸飾り綺譚
劉夫人の腕環
路傍の人
帰れるお類
いたずらな恋
上海氏の蒐集品
付録① しゃっくりをする蝙蝠
付録② 高木彬光君の作風
付録③ 木々高太郎の探偵小説
付録④ 頼みになる人物
付録⑤ 長篇で勝負を
付録⑥ 謎解き探偵小説の戦士たち
付録⑦ 一人武者カー
付録⑧ 暗い旅籠
付録⑨ エラリー・クイーンと私
付録⑩「空?処女」に寄せて 横溝孝子
編者解説 日下三蔵