横溝正史ミステリ短篇コレクション5 殺人暦
怪奇と残虐、論理と冒険、奇想とロマンス……横溝正史の面目躍如たる作品群。昭和最初期の名篇14を収録した、シリーズ第5弾!
- 定価
- 2,860円(本体 2,600円)
- 刊行
- 2018/04/24
- ISBN
- 9784760149087
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 432
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
息つく間もないおぞましき復讐劇を描く表題作ほか、犯人当て懸賞小説として大反響を巻き起こした「芙蓉屋敷の秘密」、俳優・鈴木傳明の代作者をつとめた「幽霊嬢」など、昭和初期の作品全14編!
【著者紹介】
横溝正史(よこみぞ・せいし)
1902年生まれ、81年没。大正期より執筆活動を始め、雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後く『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞、以後『八つ墓村』『犬神家の一族』など、金田一耕助を主人公とする傑作群で探偵小説界の第一人者としての地位を不動のものに。70年代の角川文庫によるリバイバルと金田一シリーズの映画化によって大ブームとなり、最晩年には傑作『悪霊島』を発表、生涯現役を貫いた。作品は以後も読み継がれ、新たな映像作品化も数多い。
【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。
目次
富籤紳士
生首事件
幽霊嬢(ミス・ゆうれい)
寄せ木細工の家
舜吉の綱渡り
三本の毛髪
芙蓉屋敷の秘密
腕環
恐怖の映画
殺人暦
女王蜂
死の部屋
三通の手紙
九時の女
付録①「画室の犯罪」作者の言葉
付録② 還暦大いに祝うべし
付録③ 金田一耕助のために慟哭す
付録④ 小芝居育ち
付録⑤ 運命の一言
編者解説 日下三蔵