風の月光館 惜別の祝宴 横田順彌明治小説コレクション3
明治の文化を知り尽くす作家・横田順彌。その個性が凝縮された作品が一堂に集結。瞠目の明治ロマン、堂々の完結!
- 定価
- 2,860円(本体 2,600円)
- 刊行
- 2017/10/24
- ISBN
- 9784760148974
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 450
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
- シリーズ
- 横田順彌明治小説コレクション(全3巻)
内容・目次
内容
【著者紹介】
横田順彌(よこた・じゅんや)
作家。1945年、佐賀県に生まれ東京で育つ。法政大学法学部卒業。サラリーマンを経て、70年、学生時代に知己を得ていた平井和正の紹介によって「週刊少年チャンピオン」にショートショートを発表し、商業誌デビュー。71年、「SFマガジン」に小説「友よ、明日を……」、研究エッセイ「日本SF英雄群像」を同時に発表。77年に初の単著『宇宙ゴミ大戦争』が刊行される。以後「ハチャハチャSF」と呼ばれる、ナンセンスギャグを駆使した『対人カメレオン症』『ふぁん太爺さんほら吹き夜話』などの作品群で人気を得る。それと並行して、古典SF研究・明治文化史研究でも精力的に活動を継続、『日本SFこてん古典』をはじめとする一連の研究でも高い評価を受ける。『快男児 押川春浪』(87年、會津信吾との共著)で第9回日本SF大賞、『近代日本奇想小説史 明治篇』(2011年)で第32回日本SF大賞特別賞、第65回日本推理作家協会賞評論その他部門、第24回大衆文学研究賞大衆文学部門をそれぞれ受賞。88年に押川春浪を登場させた『火星人類の逆襲』を発表、以後いわゆる〈明治もの〉小説を多数執筆。
【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。
目次
風の月光館 新・秘聞◎七幻想探偵譚
骨
恩
福
奇
妖
虚
雅
惜別の祝宴
『風の月光館』初刊時あとがき
『惜別の祝宴』初刊時あとがき
復刊あとがき
編者解説/日下三蔵