ブロンテ三姉妹の抽斗 物語を作ったものたち
作家のかたわらにあって物語の源泉となった、もうひとりの主役の物語
- 定価
- 2,860円(本体 2,600円)
- 刊行
- 2016/12/21
- ISBN
- 9784760147717
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 370
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
手のひらにおさまる豆本、道具のつまった裁縫箱、使い込まれた小さな机。ものたちの語る声に耳をすませば、ヴィクトリア朝時代の喧騒が聞こえてくる――ずっと作家のかたわらにあって、物語の源泉となった「もの」をめぐるノンフィクション。
【著者紹介】
デボラ・ラッツ Deborah Lutz
コロラド大学ボルダ―校卒業、ニューヨーク市立大学大学院センター修了。ヴィクトリア朝時代の文学が専門。主な著書に「The Dangerous Lover: Gothic Villains, Byronism, and the Nineteenth-Century Seduction Narrative」「Pleasure Bound: Victorian Sex Rebels and the New Eroticism」「Relics of Death in Victorian Literature and Culture」などがある。現在、ロングアイランド大学准教授。
【訳者紹介】
松尾恭子(まつお・きょうこ)
1973年、熊本県生まれ。フェリス女学院大学卒業。訳書に『フランスが生んだロンドン イギリスが作ったパリ』(柏書房)『戦地の図書館――海を越えた一億四千万冊』(東京創元社)『写真で見る ヴィクトリア朝ロンドンの都市と生活』『写真でみる 女性と戦争』『異形再生 付「絶滅動物図録」』(いずれも原書房)などがある。
《各章に登場するものたち》
第1章 小さな本……《豆本》
第2章 ジャゴイモをおむぎ……《裁縫箱》
第3章 歩く……《荒野の散歩道と杖》
第4章 キーパー、グラスパー、一家と暮らすその他の動物……《犬たちとその首輪》
第5章 儚い手紙……《手紙》
第6章 机の魔法……《机箱》
第7章 死が作った物……《ひと房の髪》
第8章 記憶のアルバム……《シダのアルバム》
目次
はじめに──物それぞれの命
第1章 小さな本
第2章 ジャゴイモをおむぎ
第3章 歩く
第4章 キーパー、グラスパー、一家と暮らすその他の動物
第5章 儚い手紙
第6章 机の魔法
第7章 死が作った物
第8章 記憶のアルバム
第9章 渡り行く遺物
謝辞
訳者あとがき
註
参考文献