総力戦体制の正体
戦時動員体制が確立を下から支えたのは地域社会だった。その事実を貴重な行政文書より明らかにする。
- 定価
- 3,520円(本体 3,200円)
- 刊行
- 2016/06/10
- ISBN
- 9784760147106
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 360
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
世界情勢が混迷を深め、軍事的なものの社会への埋め込みが進んだ1920~30年代の日本。戦時動員体制が確立するまでのプロセスを、下から支えた地域社会の行政文書により明らかにする。
小林啓治(こばやし ひろはる)
1960年島根県生まれ。1983年京都府立大学文学部卒業。1989年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。 現在、京都府立大学文学部歴史学科教授。専門は日本近現代史。著書に、『国際秩序の形成と近代日本』(吉川弘文館、2002年)、『総力戦とデモクラ シー』(吉川弘文館、2007年)など。
目次
序 章
第1章 兵事システムと村役場
第2章 統合と自治の併進
第3章 村のメディアから見た三〇年代
第4章 覆いかぶさる戦時体制、窒息する自治
第5章 「国民生活戦」から「一億国民総武装」へ
第6章 戦争末期の村と復員
終 章