柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

昭和「娯楽の殿堂」の時代

定価
2,090円(本体 1,900円)
刊行
2015/04/01
ISBN
9784760145799
判型
A5
ページ数
192

内容・目次

内容

都市にはなぜ娯楽があるのか?
巨大温泉、大劇場、噴水キャバレー、ボウリング場、総合レジャービル……。街もビルも今までにないものをゼロからつくってしまう。人々はものすごい勢いで集い、騒ぎ、汗を流し、酒を飲み、笑う。そんなパワフルな昭和の「娯楽」の時代をひもときながら、「娯楽の場」としての都市を考察する。


【目次より】
第一章 戦後欲望の解放区--船橋ヘルスセンター
第二章 下町に花開いた庶民の遊び場--江東楽天地
第三章 日本初の総合レジャービル--池袋ロサ会館
第四章 娯楽大国アメリカへの夢--ボウリング場狂想曲
第五章 世田谷をイカした街に変えた--一九六四年東京オリンピック
第六層 競馬場はなぜ府中と中山にあるのか--馬と都市をめぐる考察
終 章 娯楽がなければ街ではない--東京寄席散歩


【著者プロフィール】
三浦 展 (みうら・あつし)
1958年生まれ。82年一橋大学社会学部卒業後、株式会社パルコ入社。
マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。86年同誌編集長。
90年三菱総合研究所に入社。
99年「カルチャースタディーズ研究所」設立。
家族、若者、消費、都市、郊外などの研究を踏まえ、新しい社会デザインを提案する。
著書に『「家族」と「幸福」の戦後史』『新東京風景論』、
『奇跡の団地・阿佐ヶ谷住宅』(編著)、
『吉祥寺スタイル』『中央線がなかったら』『高円寺・東京新女子街』(共著)などがある。