サリンジャーと過ごした日々
『ジェリーだ』…わたしがとった電話の相手は、J・D・サリンジャー。
- 定価
- 2,420円(本体 2,200円)
- 刊行
- 2015/03/01
- ISBN
- 9784760145744
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 368
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
90年代のニューヨーク。舞台は古き時代の名残をとどめる老舗出版エージェンシー。大学院を出たてのジョアンナは、職業紹介所で紹介され、編集アシスタントになる。会社では女社長の「ボス」に叱られながらも、古いタイプライターを使って日々の仕事を覚えていく。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のサリンジャーの代理人でもあるこの会社には、彼へのファンレターが毎日山のように送られてくる。それらに定型の返事を出すのも彼女の仕事だ。そのうち、いつも大きな声で電話をかけてくる「ジェリー」が、サリンジャー本人であることに気づき…。本が生まれる現場での日々を印象的に綴った回想録。
【著者紹介】
ジョアンナ・ラコフ Joanna Rakoff
1972年生まれ。オーバリン大学、 ユニバーシティカレッジ・ロンドン、コロンビア大学を卒業。小説『A FortunateAge』 でデビュー、 Goldberg Prize、Elle Readers’Prizeなどを受賞する。「ニューヨーク・タイムズ」「ロサンゼルス・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「ヴォーグ」などに寄稿し、「パリス・レビュー」には詩も掲載される。現在、マサチューセッツ州・ケンブリッジ在住。
【訳者紹介】
井上 里(いのうえ・さと)
1986年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。おもな訳書に『それでも、読書をやめない理由』(柏書房)「サバイバーズ」 シリーズ(小峰書店)『オリバーとさまよい島の冒険』「シークレット・キングダム」 シリーズ(いずれも理論社)「エンドゲーム」 シリーズ(学研パブリッシング、共訳)『天使の羽ばたき』(講談社、共訳)などがある。