『新日本』 復刻版 大正2年1月~大正3年12月 〔第2回配本〕 全4回配本
一度は下野した大隈重信が、政治的再起を図るためのメディア戦略の一環として主宰した月刊総合雑誌「新日本」を初めて復刻!
- 定価
- 275,000円(本体 250,000円)
- 刊行
- 2014/12/01
- ISBN
- 9784760144631
- 判型
- その他・規格外
- ページ数
- 5,500
- ジャンル
- 資料集・史料集・地図
内容・目次
内容
本資料は、大隈重信が主宰し、明治44年(1911年)から大正7年(1918年)にかけて刊行された冨山房発行の総合雑誌を復刻・紹介するものです。
一度は政界を離れ、文化事業に力を注いでいた大隈が、政治的再起を図るためのメディア戦略として刊行した雑誌であり、安部磯雄、有賀長雄ら早稲田大学の教授陣が毎号多数の論説を載せているほか、尾崎行雄、犬養毅、島田三郎ら改進党系の政治家たちが寄稿の常連であり、立憲国民党、立憲同志会の準機関紙ともいえる役割を担っていました。大隈は大正3年(1914年)の首相就任以降も主筆として論説を寄稿を続けて、自らの外交構想を掲載しており、第一次世界大戦勃発に際しては、日本の参戦による中国大陸での権益拡張に積極的な姿勢を示しています。
また本誌は党派色にのみ偏ることを避け、政治・経済ばかりでなく、科学・教育・社会・文学・芸術などの幅広い分野が取り上げられました。特に坪内逍遥や田山花袋、森鴎外、与謝野晶子ら文芸家の寄稿も多く、文学史においても重要な資料といえます。