ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む 4万5千キロを競ったふたりの女性記者
十九世紀、近代文化の黎明期、蒸気船、蒸気機関車を乗り継いで、世界を巡ったジャーナリストの物語
- 定価
- 3,080円(本体 2,800円)
- 刊行
- 2013/10/01
- ISBN
- 9784760142989
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 608
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
『八十日間世界一周』
――この名作に描かれた旅を実際にやり遂げられるか?
1889年、ふたりの女性が同時に挑戦した!
ネリー・ブライとエリザベス・ビズランドというふたりのジャーナリスト。それぞれ「ワールド」紙、「メトロポリタン」誌の編集に携わりながら、世界にネットワークを広げ始めた交通機関を使って、世界を一周する速さを競うことに。ブライは東回り、ビズランドは西回り、はたしてどちらが先にニューヨークに戻ってくるのか、そもそも女性の一人旅は成功するのだろうか? アメリカ中がその話題で持ちきりになった事件を追った、ノンフィクション。解説=石橋正孝
★11月4日と11日には、NHK「歴史秘話ヒストリア」でネリー・ブライたちの競争が取り上げられました。
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/295.html
★書店様向けのPOPも作成いたしました。どうぞご自由にお使いください!
http://www.kashiwashobo.co.jp/files/verne_pop.jpg
目次
プロローグ
1.自由なアメリカン・ガール
2.ゴッサムに住む新聞の神たち
3.ひみつの食器棚
4.「女性が世界一周するのにかかる時間は?」
5.「フィリアス・フォッグの記録をやぶってみせる」
6.鉄道標準時を生きる
7.世界地図
8.我アルカディアに在りき
9.バクシーシュ
10.中国のイギリス人街
11.ネリー・ブライ・レースのはじまり
12.ライバルのリード
13.死の寺院
14.不思議な旅行代理人
15.臨時列車
16.ジャージーからふたたびジャージーへ
17.時の神を打ち負かす
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
解説 十九世紀という時代の立体写真
原註
参考文献