人生なんて、そんなものさ カート・ヴォネガットの生涯
SF作家にして、アメリカ現代文学の父、20世紀を代表する作家、カート・ヴォネガットの決定版評伝!
- 定価
- 3,080円(本体 2,800円)
- 刊行
- 2013/07/01
- ISBN
- 9784760142842
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 680
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
作家としても、アメリカ文化の象徴としても不動の地位を確立し、ジョン・アーヴィングや村上春樹ら、後進の作家たちに大きな影響を与えたカート・ヴォネガット(1922~2007)。彼の人生を追いながら、その実体験に基づいて紡がれた物語の軌跡を追った、本格評伝!!
「アメリカ20世紀を代表する作家のひとり、カート・ヴォネガット。幼い頃から両親にも認められず、大学でも学位をとれなかった彼は、第二次世界大戦で苦しい経験をした後、少しずつ執筆活動をはじめる。『スローターハウス5』がセンセーションを巻き起こすと、作家としてもてはやされるが、若者の信奉する像と現実の自分とのギャップに悩んだ。母の自殺、姉の死、姉の子どもをひきとったために抱えた重い負担、離婚、不幸な再婚など、人生の様々な出来事が、作品のきっかけになり、物語誕生の瞬間を追っていく。
目次
序章 絶版、そして死ぬほどびくびくして一章 おまえは事故だった
二章 この丘いちばんのばか
三章 新婚用スイートで戦争へ
四章 民俗社会と魔法の家
五章 そんなに頭の固いリアリストにならないで
六章 死んだエンジニア
七章 子ども、子ども、子ども
八章 作家のコミュニティ
九章 大ブーム
十章 さよなら、さよなら、さよなら
十一章 文化的官僚主義
十二章 盗作
十三章 ミスター・ヴォネガットを探して
十四章 著名人と呼ばれて
十五章 死を待ちながら
付録 ヴォネガット家―リーバー家の歴史
訳者あとがき
註
参考文献