アメリカ合衆国 対日政策文書集成 第XXXⅡ期 (全10巻) ニクソン大統領文書13
米中ソが牽制しあうなか、日本の北方領土の主張支持へと変貌する中国
- 定価
- 330,000円(本体 300,000円)
- 刊行
- 2013/05/01
- ISBN
- 9784760142538
- 判型
- A4
- ページ数
- 3,350
- ジャンル
- 資料集・史料集・地図
内容・目次
内容
今期から36期までは、国家安全保障会議(NSC)が作成する2種類の基本文書NSDM、NSSMに関する文書をとりあげる。今期は対日政策とアジアに関する文書である。
繊維や沖縄といった重要な2国間問題があらかた解決されたのち、NSCの対日政策の変化が始まった。日米関係を2国間ではなく、多国間の問題として考えるべきだという発想で、あくまで2国間の問題として切り離して処理しようとする国務省とのあいだに亀裂が広がっていく。
そうしたことを筆頭に、キッシンジャー率いるNSCと国務省、経済関係省庁の3者間で熾烈なバトルが繰り広げられる。政策決定のトップレベルでの激しいバトルの過程で、「核の傘をはじめとする日本本土と周辺配備の米兵力は第一に米国のためであって日本防衛のためではない」とか「われわれは日本の国連常任理事国入りを建前上言っているが、実際には何もできない」「日本はアジアでもっとも予測しがたい国だ」などといった、米政府要人たちのショッキングな本音が見てとれる。
来期以降、中国、韓国、アメリカの国防・核政策、アメリカの外交や貿易、COCOMに関する文書を順次刊行していく予定。