柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

ナチス・ドイツの有機農業 〔新装版〕 〈自然との共生〉が生んだ〈民族の絶滅〉

バイオダイナミック農法が生んだ夢と現実

定価
3,080円(本体 2,800円)
刊行
2012/09/01
ISBN
9784760141524
判型
A5
ページ数
308
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

ナチスの農本主義とシュタイナー農法は、反発と接近を繰り返しながらファシズム時代を共有した。〈自然との共生〉はなぜ〈民族の抹殺〉に至ったか。エコロジーに潜む危険性をナチスの農業政策に読む。


目次

プロローグ●「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へ第1部 生成 1924~1933

1 「バイオ・ダイナミック農法」の誕生と展開

2 「インドール方式」の誕生と展開

3 「農民と自然の関係」をナチスはどう捉えたか?

第2部 混淆 1934~1941

4 緑色の第二革命

5 生命法則

6 バイオ・ダイナミック農法の実践者たち

7 総力戦と土壌(戦前編)

8 総力戦と土壌(戦中編)

9 ロシア、この「偉大なる農民の国」

10 ナチ農政に対する農民たちの反発

11 ダレー、バイオ・ダイナミック農場へ

第3部 変容 1941~1945

12 有機農業と植民地主義

13 強制収容所における有機農業

14 同時代の小農主義――ソ連、満洲、北海道

エピローグ●「ナチス・エコロジズム」とは何か