キリスト教の創造 容認された偽造文書
イエスの弟子の名を騙って書かれた偽造文書の全貌を聖書研究の第一人者が明らかにする
- 定価
- 2,640円(本体 2,400円)
- 刊行
- 2011/09/01
- ISBN
- 9784760140183
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 328
- ジャンル
- 哲学・宗教・心理
内容・目次
内容
もし聖書の多くがイエスの仲間によって書かれていなかったら――聖書の権威はどうなってしまうのだろうか? 初期キリスト教世界では、多くの偽造文書が作成され、出回っていた。古代の著述家は己の思想をより多くの人々に受け入れてもらうために、使徒などの名を騙って文章を書いていた。聖書学者たちはこの事実を認めたくないがために、様々な学説を提唱してきたが、そうした学説の多くはほとんど根拠がないという。豊富な学識と挑発的な問題提起で知られる著者が誘う、古代世界への旅。
目次
序 真実と向き合って1章 欺瞞と偽造文書に満ちた世界
2章 ペトロの名で書かれた偽造文書
3章 パウロの名で書かれた偽造文書
4章 嘘と欺瞞以外に考えられる学説
5章 ユダヤ教徒や異教徒との争いから生まれた偽造文書
6章 偽教師との争いから生まれた偽造文書
7章 間違った作者の特定、部分的な捏造、偽造文書――偽造にかかわる現象
8章 新約聖書に含まれる偽造文書、嘘、欺瞞