柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第19号(2009年春)]

今号の特集は「東北の原像-縄文から弥生・続縄文」

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2009/05/01
ISBN
9784760135592
判型
A5
ページ数
254

内容・目次

内容

「ひとつの日本」から「いくつもの日本」へ。1999年山形の地よりその産声を上げ、従来の地域学に革新をもたらしてきた「東北学」。今号の特集は「東北の原像-縄文から弥生・続縄文」。斎野裕彦、藤沼邦彦らによる鼎談の他、気鋭の執筆者による論考を収録。


目次

座談会 縄文から弥生移行期の東北の社会と文化 亀ヶ岡式土器と水田稲作のネットワーク 藤沼邦彦・斎野裕彦・安斎正人


論考

・縄文の祭りを継ぐ アイヌ儀礼から読み解く縄文~続縄文の構造変動 瀬川拓郎

・「変動期東北北部」の歴史世界 高瀬克範

・東北中部の変動 土器・墓制・集落・遺跡分布からみて 佐藤祐輔

・北陸・南東北の変動期 弥生集落の成立状況 石川日出志

・弥生開始期の社会変動 東海・関東地方の場合 設楽博己

・東北アジア新石器的時代の構造変動 極東ロシアと日本列島の比較文化論 福田正宏

・縄文から弥生変動期の自然環境の変化と植物利用 佐々木由香


エッセイ 龍の形象と縄文土器 谷川健一


連載

・谷川健一「日本民間信仰史研究序説」

・高光敏「済州島の民俗」

・安斎正人「人間学としての考古学」

・李恵燕「モノからみる勧告」

・安井清子「ラオス・山からの伝言」

・東北文化研究センター編「絵はがきに見る東北・日本・アジア」

・内藤正敏「写真曼陀羅」