日本主義と東京大学 昭和期学生思想運動の系譜
「日本」を憂えるインテリ学生の「忠誠」と「反逆」
- 定価
- 4,180円(本体 3,800円)
- 刊行
- 2008/06/01
- ISBN
- 9784760133345
- 判型
- A5
- ページ数
- 252
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
昭和10年代、教養ある学生のエリートが担い手となり、「大学の自治」をめぐる攻防を当局と繰り返した日本主義学生運動。その思想戦の系譜を明らかにし、戦時期保守主義の再評価を試みる気鋭の論考。
目次
はじめに第一章 「右翼」は頭が悪かったのか――文部省データの統計的分析
第二章 政治学講義と国体論の出会い――『矢部貞治日記』を中心に
第三章 学風改革か自治破壊か――東大小田村事件の衝撃
第四章 若き日本主義者たちの登場――一高昭信会の系譜
第五章 学生思想運動の全国展開――日本学生協会の設立
第六章 逆風下の思想戦――精神科学研究所の設立
第七章 「観念右翼」の逆説――戦時体制下の護憲運動
第八章 昭和十六年の短期戦論――違勅論と軍政批判
第九章 「観念右翼」は狂信的だったのか――日本型保守主義の可能性
あとがき