柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

日中講和の研究 戦後日中関係の原点

なぜ両国間の戦後補償問題は解決されないのか?

定価
6,380円(本体 5,800円)
刊行
2007/03/01
ISBN
9784760130832
判型
A5
ページ数
412
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

日清戦争以後半世紀にわたり戦争状態にあった日本と中国。だが、いつ、どのように「講和」は実現されたのか。カイロ会談から友好条約締結に至る35年間の両国の政策を検証し、戦後処理問題の根本的解決への道筋を提示する。


目次

はじめに~~第1章 戦時国民政府の対日講和政策~  1 宣戦布告のない戦争~  2 国民政府の対日宣戦布告~  3 中国の「大国」確立と戦時外交~~第2章 日本の降伏と講和条件の実施~  1 国民政府の戦後対日政策~  2 中国戦区における日本の降伏受諾と武装解除~  3 領土回復~  4 戦争犯罪人の追及と傀儡政権の始末~  5 賠償政策~  6 米国の政策転換に対する国民政府の対応~~第3章 台湾地域しか適用しない「講和」へ~  1 中国を代表する正統性問題~  2 日本側の講和検討~  3 条約適用条項の設定――日華条約締結の(日米)先決条件~  4 「吉田書簡」~~第4章 日華条約締結交渉~  1 平和条約か修好条約か~  2 日華条約締結交渉の焦点~  3 「賠償取引」~  4 日華条約の限定性を定める――条約適用範囲交渉~  5 関連条項の交渉~~第5章 講和なしの「不戦不和」状態~  1 戦後日中関係における日華条約の地位~  2 「二つの中国」政策と戦争条約の存続~  3 国連における中国代表権問題――戦後日本の対中・対台政策の基礎~  4 国連決議と中国の国連復帰の意味~  5 国交正常化以前の日中関係の性格~~第6章 日中国交正常化と日中講和~  1 戦争状態の終結宣言~  2 国交正常化諸問題に関する解釈~  3 戦争賠償問題~  4 台湾問題~  5 日中共同声明の性格~  6 国交正常化後の日台関係の処理~  まとめ~~第7章 平和友好条約締結と日中講和~  1 平和条約から友好条約へ~  2 友好条約の予備交渉と双方の思惑~  3 条約締結の正式交渉~  4 友好条約の妥結と条約の性格~~むすびに~~あとがき~~資料編~  1) 日中講和関係年表~  2) 日中講和基本史料~  3) 日中講和問題参考文献~~人名索引/事項索引