季刊 東北学 [第2期・第4号(2005夏)] 特集〈宮本常一、映像と民俗のはざまに〉
《東北なるもの》の豊穣、知と地のネットワークが再始動!
- 定価
- 2,096円(本体 1,905円)
- 刊行
- 2005/08/01
- ISBN
- 4760127798
- 判型
- A5
- ページ数
- 258
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
第4号では列島に生き継いできた人々の生活のグイナミズムに出逢う宮本常一の旅を特集。彼は人々の生の痕跡や幸福への意思にレンズを向け、自然と人間の関係そのものへと踏み込もうとした。宮本らが実現した映像民俗学という、もう一つの民俗学の方法を探る。
目次
特集〈宮本常一、映像と民俗のはざまに〉
[座談会]
宮本常一が遺したもの―写真が記録する民俗と歴史森本 孝・関野吉晴・赤坂憲雄・田口洋美
[論考]
大隅半島東海岸の旅―柳田国男と宮本常一と坪井洋文と 川野和昭
〈尊民撰夷〉の民俗学―宮本常一「大内宿」再考 相沢韶男
宮本常一、写真による民俗学の試み 木村哲也
宮本民俗学の陰画としての上野英信―― 一枚の写真から『宮本常一 写真・日記集成』 杉本 仁『土佐源氏』再考―「悪党」強盗亀・池田亀五郎の語るもの 井出幸男
宮本馨太郎、始まりの映像民俗学 北村皆雄
映像からみた植民地朝鮮の民俗 崔 吉城
映像民俗誌の可能性 田口洋美
小特集 靖国・魂の行方と戦争の記憶
[論考]
記憶戦没者慰霊と遭難者慰霊の遭遇―群馬県上野村の場合 中村生雄
靖国を逆照する―賊軍・朝敵/非国民の位置とは 川村邦光
生活のなかの戦死者祭祀 岩田重則
靖国を越えて向こう側へ 井崎正敏
[エッセイ]
東北学事始? 大室幹雄
岡本太郎と南方熊楠〈比叡〉を超えて 千田智子
[連載]
■民間信仰史研究序説 第1回
「金枝」の彼方 谷川健一
■食べものはめぐる 第1回
若布と麻布 ばくきょんみ
■済州島の民俗 第4回
風害と蔓荊 村文書からみた克服の民俗 高 光敏 (李 恵燕・訳)
■内藤湖南への旅 第9回
世界史的立場と日本 世界史と歴史哲学の間 粕谷一希
■鉄よ! 第8回
鉄よ! 橋本克彦
■風土の旅人たち 第4回
岡本太郎/沖縄、ひとつの恋のような(上) 赤坂憲雄
■ラオス 山からの伝言 第4回
ロ承の世界 1 安井清子
[東北学の窓]
時評:疑うことから始めたい 三浦佑之
[口絵]
■グレートジャーニー[人と文化の間 第4回]
■ヒトコブラクダとフタコブラクダ 関野吉晴