柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

絵でよむ 江戸のくらし風俗大事典

庶民のマンガメディア黄表紙の挿絵から読み解く――空前絶後の大江戸〈図鑑十事典〉

定価
16,500円(本体 15,000円)
刊行
2004/09/01
ISBN
4760125825
判型
B5
ページ数
616
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

資料図版3,000点が物語る。“江戸っ子”が「誕生』し、江戸・東京の繁栄が決定づけられた時代。今から200年前、西暦1800年を基点に、江戸の庶民生活を徹底的に楽しく解明する最大のビジュアル事典。


【本書の特色】
【1】想像や憶測、思い込みを廃す。すべての図版が歴史資料
図版のすべては同時代資料黄表紙絵本などの版本から厳選。
【2】地域と時代を確定した、時代考証の決定版
1775年~1806年の30年間の挿絵から、長谷川平蔵の時代、江戸っ子意識が生まれたころの江戸が見えてくる。
【3】圧倒的な情報量。初めての大集成
黄表紙3000種、図版6万点の中から厳選した、3000点にもおよぶ図版を収録。(例本邦初。店屋物売り・職人など庶民の職業と身分の400種類以上を紹介)
【4】200年前のマンガメディア黄表紙の底力
図版の出典は、400点にもおよぶ版本。その中心となる黄表紙は、江戸庶民の娯楽読物として普及した、いわば当時の人気マンガ。浮世絵などには見られない、生き生きとした飾らない庶民の姿を映し出す。
【5】大江戸の風俗と庶民の生活全般を解説
八百八町と、そこに暮らす商人、職人、女性、宗教者、芸能者など、さまざまな身分と職業。
季節の歳時記と名所、日々のくらしと人生儀礼、娯楽。庶民の日常を活写し、遊里を図解。
【6】歴史、文学、江戸好きはもちろんマンガ世代も楽しめる
図版中心の構成。見開き項目ごとに解説、各図には楽しく読める説明つき。
【7】ことばから絵を探す
充実した索引で、見たい絵柄(地名、商売、身分、行事、遊びなど)を探し出せる。


【編者紹介】
棚橋正博(1947年生まれ.帝京大学教授、日本近世文学専攻)
[主な著者・論文]
「黄表紙総覧』(青裳堂書店)、『江戸の道楽』(講談社)『新編日本古典文学全集黄表紙・川柳・狂歌』(小学館)ほか多数


村田裕司(1956年生まれ.国士舘大学教授、日本近世文学専攻)
[主な著者・論文]
「『梅の由兵衛もの』の戯作(一)」(『近世文芸研究と評論』35号)、「半紙本型草双紙の成立」(『近世文芸』53号)、京伝と累」(堀切実編『近世文学研究の新展開』)ほか多数