偽文書学入門
排除されてきた「偽文書」が語る「歴史」
- 定価
- 4,620円(本体 4,200円)
- 刊行
- 2004/05/01
- ISBN
- 4760124950
- 判型
- A5
- ページ数
- 256
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
社会の周縁に脈打つ民衆の想像力と文字の力。網野善彦氏が開いた研究を出発点に中世・近世・近現代それぞれの偽文書のありかたや、研究方法を提示する。いまだ混沌とした研究の出発点として、歴史・古文書、民俗研究の成果を結集。
目次
序にかえて ――偽文書、職人の由緒書(網野善彦)
第1部
【偽文書への照射】
偽文書をめぐって(網野善彦)
系譜・伝承資料学の課題(網野善彦)
第2部
【歴史学の中の偽文書】
偽文書と中世史研究(及川 亘)
〈由来〉〈由緒〉と偽文書(久野俊彦)
近世の偽文書
――武田浪人を事例に(山本英二)
近世の神道・神社と偽文書(井上智勝)
第3部
【民俗社会の中の偽文書】
偽文書と民俗
――民俗書誌論再説(小池淳一)
呪符・守札と偽文書(時枝 務)
職人の由来書
――『商人の巻物』に見る表象と民俗(久野俊彦)
第4部
【近代につくられた偽文書・偽書】
近代の偽書
――超古代史から「近代偽撰国史」へ(藤原 明)
資料編(用語集/関係文献目録)(久野俊彦