不思議の国のマザーグース
はちゃめちゃ、残酷、あべこべワンダーランドへの道案内
- 定価
- 3,850円(本体 3,500円)
- 刊行
- 2003/05/01
- ISBN
- 4760122680
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 384
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
マザーグースの唄に登場する風変わりな少女、愉快なおばあさん、動物・悪漢、子守唄、なぞなぞ等――なんでもありの豊饒の世界を、一つ一つ唄を読み解き、挿し絵を見比べながら探る渾身の書き下ろし。図版・原詩・索引も充実。
目次
はじめに マザーグースの謎Ⅰマザーグースの風変わりな少女たち
1「ミス・マフェット」――「グロテスク」対「イノセンス」の構図
2「メアリ メアリ つむじ曲がり」――つむじ曲がりの少女の庭作り
3「ジャンピングジョーン」――はねっかえりか、なわとび遊びか
4「ラベンダーは青い」――色彩・音楽・求婚・祝祭の唄
5「ボーピープ」――自立した少女か、かくれんほ遊びか
6「女の子って何でできているの」――男の子の世界・女の子の世界
Ⅱマザーグースの愉快なおばあさんたち
1「丘のふもとに住んでいるおばあさん」――クリム童話の魔女との関係
2「靴に住んでいるおばあさん」――靴と子だくさんの意味するもの
3 空のクモの巣を払うおばあさん――魔女なのか、掃除好きなのか
4 八バードおばさんと犬の愉快な冒険――おばさんと犬の冒険は続く
5「飲んだり食ったりのおばあさん」と「一切空ばあさん」――「どん欲」と「無欲」
6 まだまだいるおばあさんたち――おじいさんたちへ伝えたいこと
Ⅲマザーグースの世界
1 不条理・ナンセンスのマザーグース――「月から来た男」
2 生と死のマザーグース――「バラの花環になって踊ろうよ」
3「動物・鳥・昆虫たちのマザーグース」――「てんとう虫 てんとう虫」
4 悪漢たちのマザーグース――「があがあ がちょうさん」
5 子守唄のマザーグース――「ねんねんころりよ」
6 なぞなぞのマザーグース――「長く生きれば生きるほど」
あとがき
マザーグース・その他の詩の原文
参考文献
図版書誌
索引