柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

雑誌 「住宅」復刻版 [第3期]1928年~1931年 (全8巻)

ヴィジュアルな誌面で昭和初期の住居の変容過程を記録

定価
176,000円(本体 160,000円)
刊行
2002/01/01
ISBN
476012179X
判型
B5
ページ数
3,136

内容・目次

内容

本資料は、1916年(大正5年)~1943年(昭和18年)にかけて発行された住宅改良会の機関誌『住宅』を、現在および今後の研究に有益な資料として、全6期(年2回配本)で完全復刻するものです。『住宅』はB5判並製の体裁を採り、28年間で総号数326号が原則として毎月1回発行されております。会員への配布に加え書店でも販売され、発行部数は大正末期で5800部に達しました。戦前の新旧・和洋の混在する生活の不経済を解消するためには住宅建築の改良が緊急の課題でありましたが、この雑誌の誕生によってはじめて住宅や生活が主題として論じられる場が確立し、一般の人びとの住む中小の住宅の重要性が社会的認知を得はじめることになりました。わが国住宅の近代化の過程において、この雑誌が果たした先駆的な役割は極めて大きく、日本の住宅政策、住環境、さらにはライフスタイルの変遷を鮮明に知ることのできる極めて貴重な資料です。


*各界の一流文化人が執筆!……安部磯雄、伊東忠太、石川一男、稲垣足穂、内田魯庵、大熊喜邦、大田黒元雄、岡康雄、岡田信一郎、小川たか子、小川未明、片岡尚賢、黒木謹質、幸田露伴、今和次郎、佐野利器、滋賀重列、高田豊子、武田五一、辰野金吾、田辺淳吉、塚本靖、辻潤、徳田秋声、新渡戸稲造、野口雨情、橋口信助、深見久七、前田曙山、正宗白鳥、三角錫子、三輪田元道、山本拙郎、与謝野晶子、ほか多数


本書の特色
★ わが国戦前期を代表する住宅専門雑誌として、近代建築史・住居学の研究に不可欠
★ 家庭と住居の変容の過程にいち早く着目しており、家政学・住環境学の研究に必備の資料
★ 近代都市が抱える問題に住宅改良の観点から取り組んでおり、都市問題研究に有益な視座を与えてくれる
★ モダニズムが日常生活に導入される過程が28年間にわたり記録されており、社会学のテーマも満載
★ 当代一流の文学者が多数執筆、大正・昭和初期文学研究者にとっての新たな資料庫
★ 著名な芸術家の作品を豊富な写真・図版で収録したヴィジュアルな誌面。美術・工芸研究者にも貴重な資料


推薦します
小川信子 北海道浅井学園大学教授・日本生活学会会長
鈴木博之 東京大学教授 
ジョルダン・サンド ジョージタウン大学助教授


刊行計画《全6期》
[第1期]1916~1922年 全10巻 揃本体価格180,000円 既刊
[第2期]1923~1927年 全10巻 揃本体価格180,000円 既刊
[第3期]1928~1931年 全8巻 揃本体価格160,000円 既刊
[第4期]1932~1935年 全8巻 揃本体価格200,000円 既刊
[第5期]1936~1939年 全8巻 揃本体価格220,000円 既刊
[第6期]1940~1943年 全8巻 揃本体予価220,000円 既刊


★内容を紹介したパンフレットがこちらよりダウンロードできます。