正式二万分一地形図集成 [九州] [第3回配本]
高い資料性をほこる稀少図までもれなく網羅
- 定価
- 93,500円(本体 85,000円)
- 刊行
- 2001/10/01
- ISBN
- 4760121021
- 判型
- ページ数
- 145
- ジャンル
- 資料集・史料集・地図
内容・目次
内容
◆正式2万分一地形図とは
日本の2万分1地形図の歴史は古く、参謀本部の計画により明治13年から19年にかけて関東地方の測量を始めたのが鳴矢である。その成果は「第一軍管地方迅速測図」としてまとめられた。また同様にして関西地方でも明治17年から明治23年にかけて測量がおこなわれたが、これらは基準点に基づかない測量方法によるものであり、一般には関東地方の図を「迅速図」、関西地方の地形図を「仮製地形図」と称して、正式図とは区別している。正規の基準点による三角測量がおこなわれるようになったのは明治18年からで、神奈川県の箱根周辺から始められている。その後も2万分1地形図は特設地域を中心に、大正元年にいたるまで測量がおこなわれ、それらの図群を「正式2万分1地形図」と称している。
◆本シリーズの全巻構成
東日本 全182図 本体95,000円 ★既刊
中部日本1 全202図 本体100,000円★既刊
中部日本2 全146図 本体85,000円 ★既刊
中部日本3 全93図 本体70,000円 ★既刊
関 西 全177図 本体95,000円 ★既刊
中国・四国1 全136図 本体80,000円 ★既刊
中国・四国2 全171図 本体95,000円 ★既刊
九 州 全145図 本体85,000円 ★既刊
本書には、九州地方で作成された地形図を収録した。測図地域は関門海峡と北九州市周辺、福岡平野周辺、筑紫平野周辺、熊本平野周辺、佐世保から長崎にかけての大村湾沿岸と長崎半島周辺、五島列島主要部、鹿児島周辺であり、その周囲を取り囲む山岳地のほとんどは未測となっている。測図年代は明治30年代のものがほとんどで、関門海峡周辺の下関要塞近傍の図が明治28年式図式によるのをのぞいて、明治33年式図式を採用している。軍事上の重要地域であった九州地方の地形図は、発行されてからの販売期間がどれも著しく短く、大半の図幅が秘図とされたことに特徴がある。また、近年大幅な変動の見られる諫早などの図幅は、当時の地形、植生を知る上で欠くことのできないものである。
目次
主な収録図赤間関(下関)・小倉・太宰府・博多・福岡・久留米・熊本・柳河・佐賀・諫早・伊万里・佐世保・長崎・奈良尾・玉之浦・鹿児島