いじめの社会理論 その生態学的秩序の生成と解体
学校トラウマの呪縛から解放される書
- 定価
- 2,530円(本体 2,300円)
- 刊行
- 2001/07/01
- ISBN
- 4760120882
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 304
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
<いじめ学>の誕生! 学校トラウマから解放される書。
《世界のとらえどころ無き欠如》に始まる《全能感のもて遊び》と《集団の祝祭》の追求、《倒錯するタフネス》の変容の果てに具現するいじめ秩序の生成を、心理的構造モデルと社会秩序をつないでダイナミックに掌握。学校共同体主義の危険を指摘し、いじめ秩序を無力化する自由な学校―社会も構想する。
内藤朝雄(ないとう・あさお)
1962年東京生まれ。愛知県立東郷高校を中退。山形大学、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程を経て、現在、明治大学准教授。
論文「『いじめ』の社会関係論」(1996年)、「自由な社会のための生態学的設計主義」(1999年)ほか多数。
目次
第1章 イントロダクション──中間集団全体主義といじめ研究の射程第2章 いじめの社会関係論
第3章 制度・政策的に枠づけられた学校の生活環境と、その枠を変更することによっていじめ問題を解決する処方箋(即効的政策提言)
第4章 心理と社会をつなぐ理論枠組と集団論──デュルケムの物性論的側面を手がかりに
第5章 精神分析学の形式を埋め込んだ社会理論
第6章 利害-全能接合モデルと権力論そして政策構想へ
第7書 利害と全能を機能的に連結する技能──市井のバタラーに取り組むための分析枠組
第8章 自由な社会の構想
第9章 新たな教育制度(中長期的改革案)