地方名望家の成長
政治風土につながる名望家のリアルな生態
- 定価
- 5,060円(本体 4,600円)
- 刊行
- 2000/11/01
- ISBN
- 4760120041
- 判型
- A5
- ページ数
- 320
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
豪農、地方名望家の活動に視点を据え、近世から明治憲法体制確立期までの地域社会近代化にリアリティを甦らせる研究。国家の政策意図とそれが貫徹する狭間に成立する、国家、豪農、民衆の三者によるせめぎあい、地方名望家たちの個性的で多様な活動と国家権力を利用するしたたかさ。地域に国家主導の近代化が浸透してゆく多様な過程を豊富な史料解析で実証する。
目次
序 章 地域社会の近代化と名望家第一章 近代化の担い手の成長と地域社会/豪農経営の展開 豪農経営と生糸直輸出 養蚕地帯の地主経営
第二章 幕末維新期の地方政治
第三章 自由民権運動と地方名望家/群馬県民権諸会の動向 「酒屋会議」へのとりくみ 大同団結運動と地方政治 民党勢力の形成と労働自由党
第四章 地方名望家体制と政党/地方名望家体制の確立と動揺 廃税運動と政党支持の変化
終 章 地主制の動向と地方名望家