冷戦とは何だったのか 戦後政治史とスターリン
現代の意味を問いなおす戦後冷戦史の決定版!
- 定価
- 4,180円(本体 3,800円)
- 刊行
- 2000/03/01
- ISBN
- 476011890X
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 336
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
20世紀後半、圧倒的な力で世界の人々を覆っていた「冷戦」とは何だったのか。ソ連崩壊後に明らかになった新資料と冷戦終結10年を経てこの問いについての本格的研究が可能になった。本書は1945年からスターリンの死(1953年)までを扱い、ドイツ問題、朝鮮戦争、東欧関係、毛沢東、金日成やチトーとの関係など幅広い視野で詳述した戦後冷戦史の決定版である。翻訳はタジクで非業の死を遂げた秋野氏の遺志を継いで完成した。
目次
序章 歴史としての冷戦第1章 安全保障に取り憑かれたスターリン
専制主義の防御/帝国の建設/望まざる冷戦
第2章 共産主義という名の妖怪 1947年9月~1948年6月
コミンフォルム誕生/バルカンの罠/緊迫する東西関係
第3章 大失策 1948年6月~1949年4月
ベルリンの失敗/独裁者の妄想/冷戦の軍事化
第4章 後退と再編 1949年4月~11月
損失の穴埋め/新たな粛清/終わりなき冷戦
第5章 前進再開 1948年11月~1950年6月
破壊活動/アジアにおける第二戦線/攻撃の青写真
第6章 力試し 1950年6月~1951年1月
計算違い/戦線拡大/瀬戸際
第7章 守勢へ 1951年1月~1952年3月
包囲下の東欧/不吉な交渉/「誰も信じない」
第8章 気まぐれ 1952年3月~11月
ドイツへの幻想/支配力を失った独裁者/国内闘争の勝利
第9章 行き詰まり 1952年11月~1953年3月
スターリン主義の末期症状/スターリン最後の陰謀/訪れなかった機会
第10章 スターリンの遺産 1953年3月~7月
結束する後継者たち/ベリヤとドイツ問題/生き延びたソ連型システム
終章 ソ連の脅威とは何だったか