もろびとこぞりて 思いの場を歩く
21世紀の日本人像を浮かび上がらせるルポルタージュ集
- 定価
- 1,760円(本体 1,600円)
- 刊行
- 2000/06/01
- ISBN
- 4760118896
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 240
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
「本当の自分」「自分の居場所」探しに迷走する私たち。その過程で生じる、家族や他者との共鳴、あるいは断層・ズレから浮かび上がってくる新しい日本人像とは。レンタルお姉さんからオウム、ドクターキリコ事件、沖縄移住ブームなどの事件や社会現象を、イデオロギーや世代論によってではなく、抜群の取材力としなやかな感性で捉えなおす。
▼ 与那原恵(よなはら・けい)=1958年生まれ、フリーライター。「諸君!」96年8月号「被災地神戸『レイプ多発』伝説の作られ方」で雑誌ジャーナリズム賞を受賞し、さらに同作所収の単行本『物語の海、揺れる島』が各紙誌で絶賛され、脚光を浴びる。近作に『街を泳ぐ、海を歩く』など。
目次
ドクターキリコ事件――自殺志願者たちの物語/レンタルお姉さん――平成引きこもり事情/金属バット殺人事件/もっとも不毛な戦場――オウムvs地域住民/政治家になりたい若者たち/果ての島の殺人――女たちの居場所/楽園の憂鬱――沖縄に押しかける人びと/戦争論――記憶の場所/不妊治療の現在/女装という生きかた