柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

性愛対話

語れば花――パートナーに希望を伝えたことがありますか?

定価
1,980円(本体 1,800円)
刊行
1999/11/01
ISBN
4760118292
判型
ページ数
240

内容・目次

内容

「渥美さん、このさい男の気持ち聞いてください」「村瀬さん、不倫したことあります?」――弁護士とセクソロジスト、素敵な女と男が、エロスの成熟をねがって洗いざらいを語りあった希有の往復書簡。村瀬は、心やすらぐ日常の紡ぎだすエロスを願い、渥美は、滅びに向かって走る女の暗い情熱をも告白する。――人生後半期の性はどのように成熟してゆくのか、日本の男はなぜ妻にセックスを求めないのか、インサートにこだわらないセクシャル・プレジャーの醍醐味など、しっとりさわやかにくりひろげたセクシャルストーリー。熟年夫婦の関係を仕切り直すために、まず相方のねがいに耳を傾けようというメッセージが共感を呼ぶ。


目次

村瀬*はじめに渥美*第1信……ところで村瀬さん、不倫の経験はおありですか

村瀬*第1信……役割を捨て、ただの女、ただの男になりたいという願望

渥美*第2信……大恋愛の末に結ばれても飽きるときは飽きると思います

村瀬*第2信……夫婦のあいだの情緒的・性的絆をどう結び続けるか

渥美*第3信……女が心の中に飼う蛇―三十代のラブ・アフェア

村瀬*第3信……まだ本当の意味での一夫一婦の関係は成り立っていないのでは

渥美*第4信……男のイメージするエロスって今も昔もこんなもの?

村瀬*第4信……インサートにこだわらないセクシュアル・プレジャーのすすめ

渥美*第5信……マニュアルであろうとオーラルであろと

村瀬*第5信……なぜ私は、買わないか

渥美*第6信……売春で強制送還される彼女たちの法廷で

村瀬*第6信……ヌクだけでは満たされない部分があって―男のソフトな性願望

渥美*第7信……セクシュアル・ハラスメントとアンウェルカムの法理

村瀬*第7信……男は、なぜ性暴力を振るうのか

渥美*第8信……夫婦間暴力はどう裁かれるか

村瀬*第8信……この際もう少し男の気持ち聴いてくれますか

渥美*第9信……「だからこうしてほしいのよ」と私も言わせてもらいます

村瀬*第9信……私のセックス観を変えた三人の女

渥美*第10信……性愛のきわみ

村瀬*第10信……私が望むのはやはり、日常の中のエロスです

村瀬*手紙の最後に……渥美さん、生きていくって何でしょうね

渥美*手紙の最後に……愛しき男たちに、抱擁を