柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

男の歴史 市民社会と<男らしさ>の神話

定価
3,520円(本体 3,200円)
刊行
1997/11/01
ISBN
4760115536
判型
ページ数
264
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

「男らしさ」とはなにか。男は生物学的に男であるだけでなく,社会的にも男という看板を背負わなくてはならない。フェミニズムの影響下で女性史の研究がすすむなかなぜ「男の歴史」が書かれなかったのか。ドイツを中心とする論集。


目次

序   性の歴史としての男性史     トーマス・キューネ第1章 家庭のなかでの男らしさ     アンネ-シャルロット・トレップ

第2章 愛国的な戦う男らしさ     カーレン・ハーゲマン

第3章 兵士、国家公民としての男らしさ     ウーテ・フレーフェルト

第4章 スポーツと男らしさの理想     ダニエル・A・マクミラン

第5章 服装からみたブルジョア的男らしさの形成     サビーナ・ブレンドリィ

第6章 決闘、酒、仲間とスイス学生連合      リン・ブラットマン

第7章 「男性同盟(メナーブント)」と政治文化     ニコラウス・ゾンバルト

第8章 「男の哀愁」という麻薬―男性同盟の歌について     ユルゲン・ロイレッケ

第9章 戦友意識と男らしさ     トーマス・キューネ

第10章 新しい男らしさの登場―マーロン・ブランドとプレスリー     カスパー・マーゼ