マルクスの宗教批判
- 定価
- 4,058円(本体 3,689円)
- 刊行
- 1993/05/01
- ISBN
- 4760109757
- 判型
- ページ数
- 224
- ジャンル
- 哲学・宗教・心理
内容・目次
内容
マルクスの宗教理解の特質を最新の資料を駆使し解明。フォイエルバッハとヘーゲル左派との論争の中から,その発展の諸相を思想的に明らかにする画期的な論考。混迷した時代の中で,マルクスの宗教論のもつ現代性をあらためて問い直す。
目次
第1章 啓蒙主義宗教批判の基本性格 第1節 啓蒙と宗教批判
第2節 啓蒙主義宗教批判の継承
第3節 〈現実的個人〉について
第2章 宗教と欲求―フォイエルバッハからマルクスへ
第1節 継承の基軸をめぐって
第2節 欲求概念の規定とその成立
第3節 欲求と類
第4節 欲求論の継承と展開
第3章 宗教とイデオロギー
―『ドイツ・イデオロギー』シュティルナー編を中心に
第1節 継承をめぐる対立
第2節 シュエィルナーとフォイエルバッハ
第3節 シュエィルナー批判の展開
第4節 イデオロギーとしての宗教
第4章 欲求とイデオロギー
第1節 〈人間宗教〉の批判
第2節 〈欲求とイデオロギー〉
第5章 「日常生活の宗教」をめぐって
第1節 『ユダヤ人問題によせて』
第2節 「日常生活の宗教について』
第3節 宗教批判と経済学批判
第6章 マルクスにおける宗教と文明―〈宗教と欲求〉の帰趨
第1節 自然主義=人間主義について
第2節 欲求の現存
第3節 疎外と欲求
第4節 欲求と私的所有
第5節 文明批判としての宗教批判
第7章 補論 唯物論と宗教批判―初期フォイエルバッハの思想形成について
第1節 形成史の基軸をめぐって
第2節 感性概念の確立
第3節 宗教批判の展開
第4節 唯物論と宗教批判
人名・事項索引