製糸労働争議の研究 岡谷・山一林組争議の一考察
- 定価
- 4,058円(本体 3,689円)
- 刊行
- 1991/05/01
- ISBN
- 4760107118
- 判型
- ページ数
- 354
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
「製糸王国」といわれた長野県,その中心地である岡谷を舞台とした山一林組争議。1927年8月末から約20日間にわたり,1000人を超える製糸労働者が参加した労働争議を,周辺諸勢力や地域などとの関わりから考究する。
目次
第1章 争議前の社会状況と主体的力量の構築 第1節 争議前の社会運動展開
第2節 総同盟・評議会の組織化
第3節 製糸労働者の状況と製糸資本家
第2章 山一林組争議の具体的展開
第1節 山一林組の概況
第2節 諏訪合同労組・全日本製糸労組の結成
第3節 山一林組争議の展開
第3章 争議への会社側の論理と戦術
第1節 争議に対する会社側の対応
第2節 「管理権」などをめぐって
第4章 争議団側の論理の戦術
第1節 争議体制と「嘆願書」
第2節 争議団の結束強化と戦術
第3節 争議終結をめぐって
第5章 争議包囲網の組織化と争議支援活動の展開
第1節 争議「包囲網」の結成
第2節 争議の支援活動の展開
第3節 争議に対するマスコミの対応
第6章 争議の終結と争議総括
第1節 総同盟・労農党などの争議総括と労働運動の再建
第2節 製糸資本家らの争議総括と山一林組の操業再開
第3節 争議関係者の総括
第4節 争議終結後の新聞論調
第7章 「母の家」の記録
第1節 高浜竹世と「母の家」の活動
第2節 「母の家」後援会と山一林組争議
終章 山一林組争議終結とその後の労働運動
第1節 山一林組争議の終結
第2節 山一林組争議後の労働運動―全協の運動をとおして
索引