新刊
くずし字がわかる あべのせいめい歌占 三十一文字で知る神さまのお告げ
- 定価
- 1,980円(本体 1,800円)
- 刊行
- 2024/12/13
- ISBN
- 9784760155811
- 判型
- A5
- ページ数
- 168
- ジャンル
- 古文書・くずし字
内容・目次
内容
ことばには不思議な力がある。日本では古来よりそう信じられてきました。数ある占いの中でも特別なことばをもちいるのが「歌占」です。おみくじに和歌が書かれたものがあることをご存知でしょうか。それは神さまのお告げなのです。
江戸時代、占いは人びとの暮らしの一部でもありました。陰陽師として活躍した安倍晴明にあやかって作られたこの歌占も江戸の後期に流布したもののひとつです。本書で占ってみると、江戸時代の和歌が今も現代人の悩みに答え、指針となってくれることに驚くでしょう。
また、本書は原文のくずし字も掲載し、字母と翻刻を、そして現代語訳を付しています。くずし字をじっくり読み解いていけば、より一層、和歌に込められた文字の力を味わうことになります。
占いで楽しみながら、くずし字や和歌を読めるようになると、いにしえの世界がどんどん広がっていきます。そして奥深く連綿と続く日本文化に浸ってもらいたいと願います。
【著者略歴】
平野多恵〈ひらの・たえ〉
富山県生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。成蹊大学文学部教授。日本中世文学、おみくじや和歌占いの文化史を中心に研究。著書に『おみくじの歴史』(吉川弘文館)、『おみくじのヒミツ』(河出書房新社)、『おみくじの歌』(笠間書院)、『歌占カード 猫づくり』(夜間飛行)など。