天国酒場
つまみは絶景――「日常の隣にある非日常空間」で酒を楽しむ!伝え残したい、レガシー名店の数々を紹介する酒と食の極楽紀行エッセイ
- 定価
- 1,760円(本体 1,600円)
- 刊行
- 2020/09/24
- ISBN
- 9784760151486
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 184
- ジャンル
- 芸術・芸能・実用
内容・目次
内容
★公式noteかしもちにて「天国酒場」の連載が読めます!★
「普段、何気なく過ごしていると見落としてしまう。だけど一歩入り口を入れば、そこには天国のような空間が広がっていて、夢心地に酔うことができる」――すなわち、川のほとりのパラダイス、江戸から続く老舗茶屋、山上の回転喫茶、動物園前の売店食堂、地下街の迷宮店、線路際に佇むおでん屋台などなど、「日常の隣にある非日常空間」を持つ酒のレガシー的名店、それが「天国酒場」だ。
普通の店では体験できない “絶景”をつまみに楽しむ酒の魅力を、気鋭の酒場ライターが語り尽くす、酒&食紀行極楽エッセイ。著者自ら現地に足を運んで撮影した写真を満載、読むだけでほろ酔い気分と夢見心地の旅気分が満喫できる一冊!
著者紹介
パリッコ
1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)、『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(光文社新書)、『ほろ酔い!物産館ツアーズ』(ヤングキングコミックス)、『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、スズキナオ氏との共著に『酒の穴』(シカク出版)、『のみタイム』(スタンド・ブックス)、『“よむ”お酒』(イースト・プレス)、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)など。
目次
「天国酒場」とは?
橋本屋――自然と自分の境界が曖昧になる飯能の川床
武蔵野園――進化の先が想像できない水上の手作りリゾート
おんたき茶屋――目の前の滝を眺めながら飲める。それだけでじゅうぶんなのに……
井泉亭――とんでもなく長い歴史を持ちながら、このまったり感
阿部商店――日本のふるさとの原風景が広がる店へ〝疑似〟里帰り
清流ガーデン 澤乃井園――老舗酒蔵が本気を出すと、こうも天国
セルフサービスフレンチ・ルナティック――聖なる川「多摩川」を臨む、天国酒場的三つ星レストラン
マサラ 豊島園店――日常、インド、遊園地、三つの境目が交差する
東照宮第一売店――日本屈指の観光スポット「上野公園」にも天国酒場はあった
奥武蔵美晴休憩所――駅徒歩0分でたどり着く、心やすらぐ休憩所
#dillettante cafe―― 清らかな小川に浮かぶワインカフェ
伊勢屋鈴木商店――自由な時間を過ごせる地元民憩いの角打ち
須磨浦山上遊園 喫茶コスモス――神戸の街や淡路島を見下ろす絶景の回転喫茶
屋台ラーメン 大吉――繁華街に突如現れる異空間屋台
ゆたか――消えゆく大宮屋台、最後の一軒
割烹川波 石びき 手打ちそば処――雄大な秋川の流れを全身で感じながら食べる手打ちそば
大宮公園 三浦売店――家庭的なおもてなしに心温まる、池のほとりの天国酒場
多摩River――健康優良野球少年たちの声を聞きつつ、昔ながらのラーメンをつまみに
一龍屋台村――海上にふわりと浮かぶテラス席。気分はまるで屋形船
福ちゃん――焼きそばと、日常と非日常の「境目」をつまみに飲める店
Column
01 天国酒場をDIYする「チェアリング」
02 山上の茶屋を求めてハシゴ酒
03 銭湯型天国酒場についてと、「東京園」の思い出
04 記憶のなかの天国酒場たち
「たぬきや」よエ永遠に~あとがきに代えて