戦国大名の戦さ事情
「合戦はしんどい」が武士たちの本音?――一次史料から読み解くことで見えてくる、勇ましいイメージを覆すリアルな戦国時代!
- 定価
- 1,980円(本体 1,800円)
- 刊行
- 2020/12/24
- ISBN
- 9784760153053
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 256
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
小説やドラマなどで華々しく描かれることの多い戦国武将とその時代。しかし、実際の史料から見えてくるのは、華々しさからはかけ離れた、しかしいかにも人間くさいリアルな姿である。「戦時負担に苦しむ大名」「規則で縛られる兵士」「占い師まがいの“軍師”」「戦後処理の明と暗」などなど、将兵の動員・武器・軍法・兵站あらゆる面から「人・物・金の軍事システム」を徹底解説。物語からは知ることのできない戦場の裏舞台!
著者紹介
渡邊大門(わたなべ・だいもん)
1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。主な著書に、『戦国誕生中世日本が終焉するとき』(講談社現代新書、2011年)、『戦国の交渉人外交僧・安国寺恵瓊の知られざる生涯』(洋泉社歴史新書、2011年)、『逃げる公家、媚びる公家――戦国時代の貧しい貴族たち』(柏書房、2011年)、『戦国の貧乏天皇 』(柏書房、2012年) 、『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか? 一次史料が語る天下分け目の真実』(PHP新書、2019年)、『明智光秀と本能寺の変』(ちくま新書、2019年)、『光秀と信長 本能寺の変に黒幕はいたのか』(草思社文庫、2019年)、『ここまでわかった! 本当の信長 知れば知るほどおもしろい50の謎』(知恵の森文庫、2020年)、『清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?』(朝日新書、2020年)。編著書に、『考証 明智光秀』(東京堂出版、2020年)、『虚像の織田信長 覆された九つの定説』(柏書房、2020年)など多数。
目次
序 章 戦国大名の権力構造第一章 将兵の動員――戦いの「経済的負担」
第二章 軍装と武具――戦場の「装い」と「兵器」
第三章 戦場の掟――軍の「法律」と「統率」
第四章 兵糧の確保――勝敗を決する「兵站戦」
第五章 軍師と戦術――その存在の「虚実」
第六章 戦いの実相――野戦・攻城戦の「凄惨」
第七章 戦後処理――「恩賞」と「制裁」の明暗