秘密を語る時間
中学生のウンソには、9年間、言えなかったことがある――。“秘密”と共に生きる、すべての人に贈る物語。キム・ボラ監督推薦作品。
- 定価
- 1,540円(本体 1,400円)
- 刊行
- 2021/09/22
- ISBN
- 9784760153930
- 判型
- A5変
- ページ数
- 204
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
中学生のウンソには、
9年間、言えなかったことがある――。
ひとりで
抱えきれなくなったとき、
あなたならどうしますか?
これは、
“秘密”と共に生きる、
すべての人に贈る物語。
■本書を心から推薦します!
被害と向き合い、
それが何だったのかを考えることによって、
やっと女性は自分がやる必要のないことから解放される。
そこに至るまでの過程で、
主人公が心やさしい女性たちに出会えて本当によかった。
相変わらず社会の変化は遅いけど、私たちは知っている。
あなたの涙は私の涙であることを、
私たちは「悪くなかった」ことを。
――キム・ボラ(『はちどり』映画監督)
この本をすべての学校や図書館に置いてもらいたい。
さすが、必要とされる仕事を見事にしてくださった。
――キム・ハナ(『女ふたり、暮らしています。』著者)
■あらすじ
友達と遊んだあとの帰り道、
中学生のウンソは地下鉄で痴漢にあい、
小さい頃に経験した“ある事件”を思い出す。
誰にも話したことのない“秘密”に、
ウンソの心はどんどん重くなっていく。
加害者への復讐を夢見、自らを責め、
自分を守れなかった母をも恨むウンソは、
悩んだ末、いちばんの親友ジユンに
“秘密”を打ち明けることを決意する。
しかし、それで全てが解決するわけではない。
親友はウンソの体にのこっているかもしれない後遺症を心配し、
一緒に病院に行くことを提案するのだが――。
「苦しみや悲しみは、分かち合ってもいい」
「悪いのはあなたじゃない」
子どもたちが生きていく上で大切なことを伝え、
確かな「希望」を提示する、静かであたたかな物語。
■著者プロフィール
ク・ジョンイン(漫画家/児童書デザイナー)
デビュー作『気分がない気分』は2019年、韓国漫画映画映像振興院の優秀漫画に選定。本作『秘密を語る時間』が初の邦訳書となる。
■訳者プロフィール
呉永雅〈オ・ヨンア〉
慶應義塾大学卒業。梨花女子大学校通訳翻訳大学院博士課程修了。2007年、第7回韓国文学翻訳新人賞受賞。訳書にキム・ヨンス『世界の果て、彼女』、イ・ラン『悲しくてかっこいい人』、ファン・ジョンウン『続けてみます』、チョ・ヘジン『かけがえのない心』など多数。
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