池袋シネマ青春譜
大学四年。季節は冬から春。卒業まであと1ヶ月
- 定価
- 1,760円(本体 1,600円)
- 刊行
- 2004/03/01
- ISBN
- 4760124969
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 256
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
政治の季節が去った70年代末東京。池袋に住む立教大学生の克己は、自主映画の世界にどっぷりと漬かっていた。そして就職せず、劇団青俳に所属しながら黒沢清や石井聰互らの商業映画に出演する日々。青俳で出会った梨恵子との純愛を軸に時代を描く、自伝的青春ノベル。
【本書の登場人物&グループ名】
黒沢清、長谷川和彦、相米慎二、万田邦敏、石井聰互、阪本順治、沢田研二、三田村邦彦、五十嵐淳子、東京乾電池、シティボーイズ、コロッケ、佐野元春、中島陽典などなど。
●「二十数年後のあとがき」より(一部抜粋)
……走り続ける克己はそれから十年近く文字通り「迷走」してから、芝居をあきらめて家庭を持ち、テレビ・ディレクターという職種に就いた。それからまた十年あまり、今度はテレビ業界で走ったり転んだり道に迷ったりをくりかえしてから、二十年ぶりに自主製作映画を作る。ただし今回のキャメラは、8ミリではなくデジタルビデオだ。……