盛り場と不良少年少女 大正・昭和の風俗批評と社会探訪―村嶋歸之著作選集〈第2巻〉
- 定価
- 6,380円(本体 5,800円)
- 刊行
- 2004/10/01
- ISBN
- 4760126139
- 判型
- A5変
- ページ数
- 450
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
「盛り場」を溺愛し、夜毎さまよい歩いた新聞記者・村嶋歸之。酒盃の代わりにノートと鉛筆を握り、「顕微鏡的」に緻密な視線で描いた民衆娯楽の実態と少年少女たちの群。「社会悪』と『人間苦』の報告に生涯を捧げた天性のジヤ』ナリストが遺した〈生きた記録〉が、ここによみがえる!
都会の血管である「盛り場」に集う、少年少女の危険かつ悲しい姿を追う。
目次
本書の主な構成◆わが新開地
◎民衆娯楽場『新開地』/◎香具師の社界/◎盛場に蝕む不良少年の群/◎鵜の眼鷹の眼の誘拐者/◎水商売の女軍二千/◎人間売買から人肉売買へほか
◆少年及学生の自殺
◆盛り場の誘惑と陥穽
◆遺棄されたるチンピラの群
◆網を張る不良児群
◆何が彼を不良児にしたか
◆映画時代とその余殃
◆少年映画の悩み
◆民衆娯楽の王城『千日前』
◆道頓堀の変貌