日本主義的教養の時代 大学批判の古層
帝大を史上最悪の危機に陥れた〈蓑田的なるもの〉とは何か
- 定価
- 4,180円(本体 3,800円)
- 刊行
- 2006/02/01
- ISBN
- 4760128638
- 判型
- A5
- ページ数
- 312
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
容赦ない糾弾と告発で帝大教授たちを戦慄させた右翼思想家・蓑田胸喜と原理日本社。戦後アカデミズムが忘却した右翼教養主義の栄光と挫折を辿り、大正・昭和思想史の再考を迫る。
目次
第一章 帝大粛正運動の誕生・猛攻・蹉跌(竹内洋)~第二章 天皇機関説批判の「論理」――「官僚」批判者蓑田胸喜(植村和秀)~第三章 写生・随順・拝誦――三井甲之の思想圏(片山杜秀)~第四章 英語学の日本主義――松田福松の戦前と戦後(福間良明)~第五章 戦時期の右翼学生運動――東大小田村事件と日本学生協会(井上義和)~第六章 日本主義的社会学の提唱――赤神良譲の学術論(石田あゆう)~第七章 日本主義ジャーナリズムの曳光弾――『新聞と社会』の軌跡(佐藤卓己)