柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

中央学院大学所蔵 初期「公安調査月報」 復刻版 〔第1回配本〕 (全8巻) 1952~53年

戦後史の新しい扉が、またひとつ開かれる!

定価
308,000円(本体 280,000円)
刊行
2006/11/01
ISBN
4760130268
判型
A5
ページ数
6,070

内容・目次

内容

『公安調査月報』は、1952年(昭和27)年7月以降に、月刊体裁の内部複製資料として頒布が開始された調査報告集です。その後2001年(平成13年)までの頒布が古書市場より確認されています。公安調査庁は破壊活動防止法が規定する「破壊的団体」の規制に関する調査と処分の請求に関する行政事務の遂行のために設立され、捜査権は付与されないまでも、当初の職員は約1700名を数えました。
 従来、その調査内容は部分的にのみ公表されてきましたが、設立から半世紀を超えたいま、初期調査報告集の正確でドライな記録が、敗戦直後から火を吹いた共産党勢力が逓減し、冷戦体制下新しい運動勢力が台頭する時期の戦後史を再構成して行くうえで、貴重な研究史料であることは論をまちません。
 今回の初期復刻版では、中央学院大学が所蔵し、団体著作権がすでに消滅、もしくは至近に消滅する、1958年(昭和33)年までの完本を半年置きに6回に分けて刊行します。(※なお、本企画に、公安調査庁はまったく関与していません。)