子守唄はなぜ哀しいか 近代日本の母像
母は〈聖女〉か〈罪人〉か
- 定価
- 2,090円(本体 1,900円)
- 刊行
- 2006/12/01
- ISBN
- 4760130683
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 280
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
「親子心中」「姥捨て」「きけわだつみのこえ」などに日本人の人生観や自然観、親子関係の考え方を読み取り、“母もの”文化の検討を通じて日本近代の特徴を描き出した稀有な日本文化論。講談社から1976年に刊行されながら『石子順造著作集』に収録されなかった名著の復刊。
目次
序章. 母よ、母よとなぜ呼ばわるか1章 はぐれ者にとって母は神か
2章 石女は鬼か
3章 間引かれた子は石を積むか
4章 子守唄は幸せの呪文か
5章 皇国の母は鬼か
6章 散り急ぐ子に母は国か
7章 聖母はなぜ描けないか
8章 血は水より濃いか
9章 なぜ〈瞼の母〉は犯されるか
10章 母は聖女か
11章 飢える母は罪人か
12章 イメージの母は変わるか