日常生活の誕生 戦間期日本の文化変容
モダニズムの繁栄か、ファシズムの前夜か?
- 定価
- 4,620円(本体 4,200円)
- 刊行
- 2007/05/01
- ISBN
- 9784760131266
- 判型
- A5
- ページ数
- 288
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
1920年代とは一体どのような時代だったのか。婦人雑誌、民芸、百貨店、モダンガール、通勤電車など大正文化を彩った諸事象の分析を通じ、戦間期日本の生活空間に新たな解釈を試みる国際共同研究の成果。
目次
【第一部 日常文化の新たな転回】~日々の暮らしを庶民が書くこと――『ホトゝギス』の募集日記をめぐって(鈴木貞美)~商品としてのジェンダーと道徳――1920年代大衆女性雑誌より(バーバラ・佐藤)~「平等」と「差異」を超えて――大正初期の雑誌『新真婦人』にみられる「母性」の構築(ウルリケ・ヴェール)~民芸の発見――1920年代の階層と趣味(キム・ブラント)~~【第二部 都市の先端的日常】~「近代」を売り出す――戦間期の百貨店、消費文化そして新中間層(ルイーズ・ヤング)~帝都とモダンガール――両大戦間期における〈近代〉と〈性〉の空間政治(吉見俊哉)~消費のネットワーク――通勤電車の成立と社会の商品化(ジェイムズ・A・フジイ)