江戸怪奇標本箱
奇っ怪なシロモノが勢ぞろい
- 定価
- 1,760円(本体 1,600円)
- 刊行
- 2008/01/01
- ISBN
- 9784760132645
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 208
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
子どもを鋳込んだ鐘、龍が化けた石、生き人形など……。江戸期に書かれた随筆・雑録・物語に登場する、不思議で、信じがたいモノ。それらが巻き起こした妖しい話を現代に甦らせる。
目次
● 序
● 一章 霊界の乗り物の怪
過去を容れておける壺 地獄の亡者の乗り物 この世とあの世を行き来する船 〝UFO〟との遭遇 時空を超える沓 江戸版〝幽霊タクシー〟の怪
● 二章 因果はめぐる
江戸の幽霊好み 子どもが鋳込まれた鐘 妖刀村正の祟り 呪いの書物の怪 妄執が籠った妖枕
● 三章 体に生えた異物
〝悪いタマ〟の恐怖 しゃべる腫れ物 ものまで食べはじめる のたうちまわる妖髪 血の怪異 血のケガレ 増える骨、減る骨 信心深い少女の奇跡
● 四章 神聖なフェチ
タマを宿す物神 生きている石の怪 石を産んだ女の実話 霊魂を石に籠める秘 天から降る奇物 樹木のなかのフェティッシュ 十字架出現の奇跡
● 五章 顔の奥
映るはずのないもの 過去を映しこんだ鏡 キリシタンの秘儀 地獄で苦しむ姿 耶蘇の水盤
● 六章 魂をもった生人形
幕末の生人形 未来を予言する外法人形 人形に生命を与える妖術 人を殺して人形をつくる 遊女白梅の生人形 江戸川乱歩の性癖 死体と神、そして人形
● 七章 成仏マシーン
身代わりとなった仏 狐や狸の妖力 哀れな犠牲者 蓮華往生はあったのか 「人はばけもの、世にない物はなし」
● あとがき