季刊 東北学 [第2期・第22号(2010年冬)] 特集:モノからコトへの考古学
モノの考古学」から「コトの考古学」へ
- 定価
- 2,096円(本体 1,905円)
- 刊行
- 2010/02/01
- ISBN
- 9784760137930
- 判型
- A5
- ページ数
- 266
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
「日本考古学のパラダイム転換」とは何か。1990年に、アメリカのプロセス考古学やイギリスのポストプロセス考古学に呼応するかたちで発表された、渡辺仁著『縄文式階層化社会』、安斎正人著『無文字社会の考古学』などの実践を指針にしながら、理論考古学の歴史を検証する。今号の特集は「モノからコトへの考古学」。
目次
対談 考古学と民俗学の協働にむけて 理論考古学が目指すもの 安斎正人・赤坂憲雄
論考
・回廊の古民族史 千葉県池花遺跡の人びと 田村隆
・縄文土器研究の現状と魅力 山本典幸
・弥生時代の考古学再考 モノ・個人・認知 中園 聡
・古墳がしめすコトの考古学 環境・認知・文化伝達 松木武彦
・蝦夷は古代日本国領域からの移住者か 松本建速
・古代・中世の境界領域と琉球考古学 高梨 修
・購入・廃棄の判断、行為と情報 江戸遺跡出土陶磁器に照射して 堀内秀樹
・統一<場-モノ>論序説 五十嵐彰
連載
・色川大吉「東北民衆史の水脈」
・野本寛一「民俗学の眼」
・稲垣尚友「東シナ海の古層」
・木村 文「アジアの風の中で」
・金 利恵「あの頃のこと」
・高光敏「済州島の民俗」
・李恵燕「モノからみる韓国」
・東北文化研究センター編「絵はがきに見る東北・日本・アジア」
・内藤正敏「写真曼陀羅」