身分制社会と市民社会
- 定価
- 4,058円(本体 3,689円)
- 刊行
- 1992/12/01
- ISBN
- 4760109110
- 判型
- ページ数
- 320
- ジャンル
- 歴史・地理
内容・目次
内容
身分と身分制を解体する近代社会の存立構造との対比を通して,政治的に編成された「古い市民社会」を考察し,その日本的特質を探ることにより,身分制と政治的市民社会の性格を浮き彫りにする。
目次
序章 身分制社会の存立構造第1部 身分制の視点から
第1章 近世の刑罰
第2章 入足寄場収容者について
第3章 吉原―遊女をめぐる人びと
第2部 賤民制に内在して
第1章 弾左衛門支配と新町宿
第2章 弾左衛門の支配と法
第3章 異なる呼称―近世後期・江戸の非人についての1考察
第3部 研究史と相対して
第1章 近世身分制研究と非人論の見地
補論1 近世から近代へ
補論2 「地域支配」論とは何か
―書評・鈴木良『近代日本部落問題研究序説』
第2章 前近代における身分制史研究の諸問題
―1980年の研究より
第3章 近世賤民制研究をめぐる2、3の問題
第4章 安良城説における日本史の全体構想
―安良城盛昭『天皇・天皇制・百姓・沖縄』によせて